2018年06月03日
先日、久しぶりに従兄弟に会いました。
30歳近くで独身だから叔母が大変心配してました。直接本人に「結婚はどう考えてるの?」と聞きましたら、はっきりと「結婚はする気がない」と言うのです。私が聞いたから余計にそんな感じだったのかもかもしれませんね・・・^^;
そうはっきり言われてしまうといくらプロの私であっても何も言えません。結婚だけは、本人のやる気が無いとどうすることもできないからです。
1940年代、日本の生涯未婚率は1%でした。つまり、私のお祖父さんの世代が年頃の時、「ほぼ全員が結婚できていたし、結婚していて当たり前の時代があったんです」。それが今では男性の生涯未婚率は20%を超えていますし、女性も10%を超えています。5人に1人は結婚しない時代なのです。それが現代のライフスタイルの変化であるので、「結婚しないとう選択肢は確実に存在する」のです。
しかしこれは、私は少し残念な気持ちになり同時に違和感を覚えるのです。理由は、おそらく、昔も今も結婚に対する若者の考え方にそれほど大きな開きは無かったのではないかという思いがあるからです。つまり、今は「結婚しないこと」が選択肢として認められつつありますが、昔はそんな「選択肢が存在しない時代」だったのだと思うのです。「結婚して当たり前」、それこそ極端ですが、「結婚しないことは悪」かのような空気が確実に存在していました。だからみんな結婚できたのだと思います。それを強制しない現在とは明らかに時代背景が違うのです。どちらのあり方が良いのか悪いのかは分かりませんが、結婚を肯定的に見たい私の個人的な感想を言うと、結婚において今は大変酷な時代だと思うのです。
親が無理やり結婚の話を持ってきたとしても、結婚できていた昔と、結婚の話をすることすら躊躇し、本人の意思を尊重するという体の良い表現を使って結婚から目をそらす現在。
どちらがいいのでしょうかね?
それでも本当に結婚したくない人は仕方ないと思いますが、少しでも、もしくは将来的に結婚するんだろうなと考えている人にとっては大変不親切な世の中になっているのです。
よく表現で使いますが、昔は結婚できるエスカレーターが存在しました。しかし、そのエスカレーターは崩壊しているのです。自力で結婚を目指した人だけたどり着けるんですよ。
だから、みんな早くそれに気づく必要があるんです。いっしょにがんばりましょう!
by ジャック
2018年06月03日|コラム